最近、私のクライアント様のサイトが、
ガンブラーと呼ばれるウイルスに感染しました。
※日本での一般名称はGENO(ジェノ)ウイルスです。
ガンブラーに感染したホームページを閲覧するだけで、PCまで感染してしまいます。
感染したPCからFTPなどを使うと、さらにウイルスが広まっていきます。
サイト運営者ではなくFTP接続をしない人でも、感染してしまうと大きな被害が出る可能性があるので、念のためにチェックしてみることをお勧めします。
事実、今回感染したクライアント様も、
どこかのホームページを閲覧した結果、感染してしまった傾向が強いです。
主な症状としては、以下のようなものがあります。
・CPUやメモリの使用率が大きく上がる。
・ユーザ名やパスワードの情報を収集される。
・一部のブラウザが異常終了する。
・一部のウイルス対策ソフトが更新出来なくなる。
・ウイルスソフトの更新ページやWindouwsUpdateにアクセス出来ない。
・Googleの検索結果を改ざんされる。
ガンブラーウイルスは、今のところXPと2000が対象なので、
Vistaへ感染する可能性は低いようですが注意は必要です。
【ガンブラーウイルスチェック方法】※XPと2000の場合
スタートボタンから検索を行います。
Cドライブから「sqlsodbc.chm」というファイルを検索して下さい。
以下の場所にファイルが見つかるかと思います。
C:\WINDOWS\system32\sqlsodbc.chm
見つかったら、ファイル名のところで右クリックを押して、 プロパティをチェックしてみて下さい。
ファイルのサイズが「50,727バイト」になっていたら正常です。
GENOウイルスに感染していると、ファイル容量が異なります。
※ファイル内容が書き換えられているため。
※Vistaの場合は、C:¥Windows¥Help¥mui以下のディレクトリにsqlsodbc.chmがあります。
【ガンブラーウイルスの感染が発覚した場合】
今のところリカバリするしか方法が無いようです。
別のやり方で削除出来たという報告もありますが、ガンブラーウイルスの亜種も様々あるようなので、リカバリするのが確実だと思います。
個人情報が漏れたりウイルスを拡散してしまう前に、リカバリするようにしましょう。
【ガンブラーウイルスの対策方法】
このウイルスは、Adobe ReaderやAdobe Flash Playerの脆弱性を突いたものなので、これらの2つを最新版にしておきましょう。
・Adobe Readerを最新にする
http://get.adobe.com/jp/reader/
・Adobe Flash Playerを最新にする
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
・WindousUpdateを最新にする
http://www.update.microsoft.com/microsoftupdate/v6/default.aspx?ln=ja
・ウイルスソフトを入れて更新しておく
自分は大丈夫だろうと思っていると危ないです。
ガンブラーウイルスは大企業のホームページにも感染しているので、
それらのサイトを見ただけで、あなたのPCも感染している可能性があります。
念のためにチェックしてみることを推奨します。
Vistaは、UACという機能がデフォルトで有効になっているのですが、
変更しない限り、今のところは大丈夫みたいです。
ただ、確実ではないので、上記の対策方法だけは行っておきましょう。
Windows7はわかりませんが、対処法としては同じだと思います。
【サイト運営者用】
サイトが感染しているかどうかは、ソースの一番下をチェックしてみて下さい。
入れた覚えのないJavaScriptが入っていた場合、それはサイトが汚染されてしまっている可能性が高いです。
ウイルス対策ソフトによっては、感染したホームページにいくとアラートが出ます。
サーバ上からデータを全て消して、バックアップしているものに入れ替えて下さい。
汚染されると検索結果にも影響が出る可能性がありますので注意して下さいね。